長女が生まれたときのことは今でも覚えています。背骨を思いっきりハンマーで叩かれているような、どうしてこんなに痛い思いをしなければいけないのかと陣痛が来る度に歯を食いしばり、赤ちゃんが生まれ出るその時は全身の生皮をはがされされているのではないか、と思うほどの痛み。初めて赤ちゃんと一緒に過ごす夜、今まで自分のお腹の中で一緒にいたというのになかなか自分が母親になったという実感がなくて、すぐそばに赤ちゃんがいるのになんだかとっても不思議な気持ちになったり。赤ちゃんは成長して幼稚園児、そして小学生へ。成長するにつれて自我も芽生え、本人もまた私自身も思うようにいかないことが増えました。そんな時「お母さんも“大人だから、親だから”と子どもの前で頑張らなくていい。どうして上手くいかないんだろう、と子どもの前で泣いてもいい、むしろ人としての素直な姿を子どもに見せた方がいい」と書かれた本を読み、長女を抱いて泣きながら自分の気持ちを伝えたこともありました。あの頃、先輩パパさんの「子育てはあっという間だよ」という言葉に「いつかそんな日が来るんだろうか」と遠い先のことのように思いましたが、その言葉は本当でした。
来月、成人式を迎える長女。おめでとう、二十歳。
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