大学生の時、教育実習に行くことになった。
高校の時に一緒の寮で生活して
とってもチャーミングで素敵な大人の女性だなぁと思っていた先生に
「私、教育実習に行くことになりました」って電話したら
「人生の中で“先生”って呼ばれることってそうないよ。
“先生”と呼ばれる経験はとっても貴重だよ。」
ととても喜んでくださった。
卒業して、私は学校の先生になった。
高校の時の担任の先生に電話をして
「先生と同じ教科を担当するんですよ。」と報告したら
担任の先生はそれはそれは嬉しそうに
「1週間に何時間授業を持つんだ?」
「それくらいならちょうどいい」なんて話をして。
子どもが生まれて子どもを学校に通わせるようになった時
“先生”と呼ばれる経験をしていてよかったなぁと思った。
子どもを預かる側の経験をしていたから
実際に自分の子どもを預ける側になったとき
学校の先生がどんなに子ども達のことを大事に思っているか
それが分かっていたから
ほんの少しの期間でも“先生”になれてよかったと思った。
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