2026年1月17日土曜日

香(にほ)ひのピアノ

香水をつけている人とすれ違った。

それは結婚した頃お義母さんとよく待ち合わせをしたデパートの香りだった。

デパートの一階は香水売り場。

電車を降りて人ごみで混雑する連絡通路を過ぎてデパートに入ると、すうっといい匂いがした。

あの頃の風景が鮮明に思い出される。


香ひのピアノは、一つ一つキイを叩くごとに、一つ一つ記憶が奏鳴する。

「香(にほ)ひの狩猟者」 北原白秋

匂いと記憶がリンクする、そんな場面に遭遇すると「あ、香ひのピアノだ」と思う。

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