私はどのタイプだろう……。
2016/5/31 神戸新聞NEXTより
子育ては、関心を持って見守ることが成功の秘訣(ひけつ)-。神戸大の西村和雄特命教授(経済学)と同志社大の八木匡(ただし)教授(同)が、日本人1万人を対象に調べたところ、そんな結果が明らかになった。見守りながら、子どもがやりたいことを応援する「支援型」で育てられた人が年収、学歴、幸福感のいずれもトップとなった。
調査会社を通じて2月、20~60代の1万人を対象に、子どものころの親との関係や、今の暮らしぶりなどをインターネットでアンケートした。
親の関心度や信頼度、共有した時間などの指標を基に、育てられ方を6つに分類。「支援型」のほか、指示を重ね、できない場合はしかる「厳格型」▽子どもの要求に応え、甘やかせる「迎合型」▽子どもへの関心が低い「放任型」▽理由なくしかる「虐待型」▽すべて中程度の「平均型」-で、いずれかの分類に明確に当てはまる2400人について詳しく分析した。
仕事を持つ人の平均年収は、支援型が約405万円でトップ。続いて、厳格型約392万円▽平均型約379万円-などで、最低は虐待型の260万円だった。
学歴でも大学卒業以上の割合は、支援型が60パーセントでトップ。迎合型49パーセント、平均型46パーセントと続き、放任型の27パーセントが最も低かった。
幸福感は「前向き思考」「不安感」の二つの指標でみた。前向き思考では、支援型が群を抜いてトップに。迎合型、厳格型が続き、最低は虐待型だった。不安感は、支援型が最も低く、放任型や虐待型は高かった。
西村特命教授は「子どもに関心を示し、やり方を尊重しながらも、助けるべき時は助ける。そんな子育てが成功することがデータで裏付けられた」と指摘する。八木教授は「本を読み聞かせたり、旅行に行ったりして時間を共有し、学校から帰ってきたら、『今日は何があったの?』と聞く。それらの積み重ねが支援型子育てになる」と話す。
(上田勇紀)
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