九州のお寺で住職が講演した、ある四姉妹のお話です。小学生の頃、大きなおひなさまを買った友達から「4人も娘がいるあなたの家には立派なおひなさまがあるんでしょうね」といわれました。でも彼女の家は貧しく、おひなさまはありませんでした。帰宅してそのことをお母さんに話した夜のこと。お風呂から出ると、居間の一間幅の出窓のところにお母さんが風呂敷を敷いてひな壇に見立てて、お風呂上りの湯気の立つ娘を一人ずつ並べて座らせました。お母さんは「どの子が一番かわいいかな?」というのでみんな精一杯のすまし顔をしました。お母さんは腕組みをして考えていましたが「みんなかわいい。ウチのおひな様はどこの家の人形よりも一番かわいい」と言ってくれたので姉妹はとても満足しました。その後折り紙で着物を作り顔を描いて貼り付けて、大きなダンボール箱に段々に貼り付けました。それが姉妹のひな人形となって何年もの間、桃の節句を祝ってくれたそうです。子どもの心をいつも明るく受け止めてくれた母親への感謝でこの話は締めくくられていました。私はどうだろう?子どもたちの心を明るく受け止められているかな?このお話を読むたび、私も自分の子育てを振り返ります。
去年、平の善林庵で見かけた手ぬぐい。
他にも桜や蛤など季節を感じる手ぬぐいがありました。
毎回、いろんな手ぬぐいがあるので楽しみにしています。
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