たっち NO.58 21014 3.20 発行になりました。 私の担当するコラムはこちらです。
私は小学校で絵本の読み聞かせボランティアをしています。6年生の最後の読み聞かせにはマックス・ルケード作「たいせつなきみ」を持って行くことにしています。
「たいせつなきみ」は、ある村に住むウイミックと呼ばれる小人たちのお話です。彼らは、彫刻家エリの手で造られた木彫りの小人でした。ウイミックたちは箱に金と灰色のシールをいつも持ち歩き、互いにくっつけ合って暮らしていました。才能や美しさを持つ小人には金のシール、反対に能力のない者には灰色のだめシールがつけられました。何をやっても上手にできないパンチネロはだめシールだらけ。でもそんな時、シールがついていない小人ルシアに会います。不思議がるパンチネロにルシアは「毎日エリに会いにいくといい」と言うのです。自分はなんにもできないダメ小人だと思っているパンチネロにエリは優しく言います。「みんながどう思うかなんてたいしたことじゃない。もんだいはわたしがどう思っているかということだよ。そしてわたしはおまえのことをとてもたいせつだと思っている」と。そして「シールがくっつくようにしていたのはおまえじしんなんだよ」周囲とのやり取りから、自分に自信がなくなったり挫折することもあるでしょう。「何があってもお父さんもお母さんもあなたを大事に思っているよ」そんな声が聞こえてきそうな一冊です。
「これから思春期になると心が折れそうになることが
沢山あると思います。でもそんな時に、こんな絵本を
読んでもらったことがあったなぁと思い出して下さい」
と言ってから絵本を読みます。市立図書館にありますよ。
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