感覚過敏と感覚鈍麻についての勉強会に参加してきました。
今の仕事でも感覚過敏や感覚鈍麻という言葉はよく登場しますが
勉強会に参加して、実は自分は「感覚」についてよく分かっていなかったことが分かりました。
「感覚」というのは実は大脳で感じている、処理していること。
たとえば手の甲をつねって痛いのは
手の甲が痛いわけではなく大脳が「痛い」と処理しているということ。
全て大脳での情報処理であり、脳の偏りがあると感覚過敏や感覚鈍麻になる。
一般的には感覚への慣れがあり、これからどうなるのか予測できるようになる。(脳が発達する)
しかし予測できないと人はとても不安になる。
感覚過敏のある子どもたちが時としてパニックになるのは、予測できない未来が不安なため。
感覚過敏や感覚鈍麻はASDやHSCの症状の一つである。
正常発達児でも起こる人もいるので感覚過敏=ASD・HSCではない。
年齢が上がると脳が発達することにより感覚の情報処理が上手になるため
感覚過敏の症状が落ち着いてくることもある。
子どもの問題行動はどういう時に起こるのか、パターンを記録しておくこと。
パターンを記録しておけばそれによって問題行動を回避させることもできるので
子どもの丁寧な観察が大事であること。
というお話でした。
いつもクルクル回っている子どもの行動や
口の周りが食べこぼして汚れていても気にならない子のことなど
「あ、だからそうなのか」と納得することもあり
知っているのと知らないのとでは子どもに接するときの自分の気持ちが変わるので
参加できてよかったなと思いました。
今回、お話してくださったのは作業療法士さん。
作業療法士ってこういう勉強もするんだ、おもしろいなぁと思いながら話を聞いていました。
メモ
前半は作業療法士さんのお話を聞いて、後半は少人数のグループで意見交換をしました。
自己紹介をしたあとに「この場に求めること」をひと言ずつ話したのですが
ある方が「いろんなお母さんとおしゃべりしたい
いつも同じ顔触れの人としか交流がないから、時には全然知らない人としゃべりたい」と。
そういうニーズもあるんだなぁと思ったのでメモしておきます。