今日は勉強会へ。
東京からいらした、ある企業の方々のお話がとても印象的でした。
障がい者を雇用している会社で
採用する側のスタッフと当事者2名がそれぞれの立場からお話して下さいました。
採用側のスタッフからは
大事なことは絶えず発信する、声に出し続けること。
そうするとだんだん協力者が増えてくるよ、というお話。
やっぱり都会だし、社員も沢山いるときめ細やかないろんなサービスがあって
障がいのある人も安心して働ける環境があるんだなと思っていましたが
最初から障がい者を雇用することに職場での多数の理解があったわけではなく
あきらめずに声を上げ続けていた人がいたからこそ協力者が増えて
現在の環境ができたということ。
職場では“障がい者”という呼び方はせずに「多様な能力を持った人」と呼ぶそうですが
これが正解ではない、もっといい呼び方を考えているし
言葉で表現することは果たしていいことなのだろうか。
なぜなら言葉があると人はカテゴライズしてしまうから。
この人は障がいがあるから○○できないのでは、と思ってしまう。
こちらの企業ではその人の能力を生かせる仕事を担当してもらうなど
その人の強みにフォーカスしている、というお話でした。
脳性マヒで障がい者として育ったという方はアメリカに留学して
帰国してからも様々な仕事にチャレンジしたこと。
アメリカでは障がいを持っている人も元気で生き生きとしていて
それまでは障がいを持っている自分が好きではなかったけれど
アメリカに行って自分の障がいを肯定的に受け入れることができたこと。
障がいがあるから○○できない、というのではなく
自分で可能性を広げることが大事なんだな、と思いました。
成人してから障がいが分かったという方は、これで障がい者の支援が受けられるから助かった‼
(困りごとが多すぎて、このままだと生活していくのが大変だと医療に頼ったことで
障がいがわかったとのこと)
と思った話など。
そういう考えもあるのか!と私はちょっと驚いたけれど
障がいや病気は働くときに大きな影響を与えるから
福祉の制度や周りの人たちの理解がないと仕事を続けられない。
そういうことを考えると、福祉の制度やサービスってすごいんだなと思いました。
講演会が終わって今日の感想を伝えた際には
福祉サービスがあっても制度を知らなくて困っている当事者は沢山いるから
勉強頑張ってぜひ資格を取得してください、と励ましていただきました。
それからその人が障がいが分かった10年前と比べていろんなことが変わった。
現在は合理的配慮があって、今、このような働き方をしているとは
10年前には考えられなかったし
昔は「障がい」というと身体障がい者向けの支援が多かったけれど
今は精神的な障がいを持っている人も増えているので、そちらに向けた支援も増えていること。
確かにそうだな、と思いました。
当事者だけじゃなく、周りの人たちも時代の変化にあわせて
アップデートして変わっていかないといけないんだな、と思いました。
当事者の方のお話を聴くことができたのはすごいよかった。
ちょうど勉強していた社会保障や年金や障がい者のこととリンクする内容で
私が想像していたよりもとても濃い内容の勉強会でした。
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