SNSでこの映画のお知らせが流れてきて「あ、観たいな」と思ったら
なんと今月、kuramotoで上映する!!まぁなんてラッキー♪と。
しかも感想会付きの回もあるとのことだったので、迷わずその回にしようと思いました。
脇役に豪華な俳優陣が出演していて、ところどころにくすっと笑える演出があって。
とにかく頼りない、うだつの上がらない教頭先生が主人公。家でも娘との関係はイマイチ。
でも昔は熱血教師だったことや、仕事を優先してしまって妻の死に目にあえなかった過去
生徒と娘、どっちが大事なの?という娘
父親への反発と同時に、自分をもっと愛して欲しいという娘の気持ち
毎日を必死に生きている中で見た妻の幻想からは
そんな日常を、自分自身を肯定するような、励ますような言葉。
そして教頭先生を中心に展開される複数のドラマ。
学校も教育現場も男社会なのか?と思ったり、と思ったら情に厚いところがあったり。
校長先生は校長先生のドラマがあり、正義があり
校長よりもその後の方がすごく生き生きしている姿があったり。
子役たちもホントに演技が上手!!セリフではなく表情で語るシーンが多くあった。
そう、言いたくても言えない言葉、アドボカシー。
そしてこの話は先生バージョンと子どもバージョンで見える世界が全然違う。
そう、実は子どもの世界は実は怖いのよ。
しかしそこでも「人生何周してるの?」と思わせるような達観した子どもが登場したり。
現実の世界でも映画に出てきた子どもたちような子はホントにいると思う。
映画だからドラマ的な要素もあったし、ちょっと誇張している部分もあったけれど
すごくおもしろかった。
うだつの上がらない教頭先生だけれど
時々すごくいいことを言う、というか、自分の中にしっかりとした芯を持っているから
それが言葉になると、観た人の心に残るのかも。
君はここにいていいんだよってできる唯一の場所が学校なんじゃないか
先生や大人がこうしなさいって言うことは全部まちがっている
どんなに自分が頑張ったって戦争はなくならないし社会はよくならない
それなのに皆の前に自分は先生として立ってもいいのだろうか
先輩の先生方や子どもたちからしたら頼りない先生かもしれないけれど
前でみんなを指揮する校長じゃなくて、後ろでみんなにがんばれー!ってしてる校長
こんな校長先生もいいなぁって思う。
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